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雖然知道但無法停止
by haruhico
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【物欲戦隊ルサンチマン】 第32回 バリ島引きこもり日記(2/4)
朝、目が覚めると7時半。時計は昨日のうちに現地時間に設定してある。朝食は6時半からだから身支度をして食べに行く。廊下に出ると眼下にはパターゴルフのコースが広がる。昨日は真っ暗闇だったので何も分からなかった。
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フロントのある4Fからレストランへ降りる階段からインド洋が見える。
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バイキング形式なので例によってガッツリ盛る。
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ベーコン、ポテト、チキンソーセージ、チャーシュー饅、サバの味噌煮、えびシュウマイ、シュウマイ、ナシゴレン。
奥の皿がオムレツ、ロースト(?)ポーク、ハム、サーモン、チーズ。サラダがないのはいつものこと(苦笑)。
あと右奥にバナナヨーグルトジュース。
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サバの味噌煮と見出しはついていたが、日本人としてこれをサバの味噌煮だとは認めたくない。他にもおでんだとか味噌汁があったが、推して知るべし。
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ホテルのオムレツは「大使閣下の料理人」でも描かれたように、料理人の腕の見せ所なので楽しみにしていたのだが、シ「ェ」フではなくシ「ュ」フの出来栄えでガッカリ。

デザート用のフルーツがあまりおいしくないと言われたので、甘いパンを2個食べて朝食は終了。特に何もすることがないので庭を散歩することに。

てくてく歩いていると妹夫婦にバッタリ出くわす。明日の式場の下見をしていたそうなので我々も見に行くことにする。
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竹のアーチを抜けるといかにもなチャペル。そして外にはインド洋が広がる。確かに美しいし、ロマンチックだが、自分の相手がこんな場所での挙式を希望したら速攻却下だろう。付き合わされる方がいい迷惑だ。

さらに庭を散歩しているとなにやら怪しげな木があった。りえぞう先生なら鉄板で「きしゃー」という効果音を加えそうな実(?)を付けている。
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大体見て回ってフロントに戻ると、灰皿の灰にまで紋章が押されている。これを見て「悪魔が来たりて笛を吹く」の「火炎太鼓」を思い起こす横溝正史ファンは私以外にもいるはずだ。
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部屋に戻ってダラダラとテレビをチェックする。驚くことに備え付けのガイドブックの表紙が「少年陰陽師」だ。この冊子は別にANIMAXだけじゃなくて他のスポーツ系の予定も載っているのだが、最初はアニメ専用の冊子かと思った。
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パラパラめくっていると「デッドオアアライブ」の写真が。コスプレ写真かと思ったら映画化していたようだ。日本公開もしているらしいが、もともと興味がないので知らなかった。
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「ドラゴンボール」は帯でやっているようだ。
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部屋の窓から外を見るとレイに使うのか花を棒で落としていた。
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重い思いをして持ってきたノートPCを直接コンセントに繋ぐとちゃんと通電したのでUSB経由でipodの充電を行う。

PCを立ち上げて気づいたが、日頃ノートを持ち運ばず、専らエンコード専用機と化しているので、無線LANのドライバーを入れるのを忘れていて真っ青になる。慌ててDドライブを探すとセットアップ時にダウンロードしたドライバーが出てきて一安心。しかしドライバーを入れても何も変化がないのでビジネスセンターに行くことにした。ついでに変圧器のレンタルも頼まれる。

フロントで変圧器を頼むついでにインターネット接続について日本語のできるスタッフに聞くがどうも要領を得ない。やはり餅は餅屋で英語であっても専門家に聞いた方が早いか。

フロントでビジネスセンターの位置を聞くとすぐそこだという。一旦先のスパの様子を見てビジネスセンターを訪ねる。
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スタッフに接続方法を聞くとやはり無線LAN(802.11b)だけだという。30分・1時間・6時間のカードがあり、ログインIDとパスワードを入れて接続するのだそうだ。
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30分の料金はPC使用で50000ルピア(約575円)、WiFiカードだと40000ルピア(約460円)、それに11%の税金とサービス料10%がかかる。

とりあえずセンターのPCでネットに接続する。バリ島はベースが384KbpsのADSLなので日頃の光環境を思えば遅いが、テキスト閲覧では特に支障はない。mixiのコメントに返事を書こうとして気づいたが、英語キーボード&英語環境なので日本語入力が出来ない。どこかで入力方法を見た気がするが、そこまでする気はないので30分ほどニュースを見た後、Hotspotの30分カードを買って引き上げる。

部屋に戻ると変圧器が置かれていた。結構本格的だ。
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無線LANの設定をするがにっちもさっちも行かないのでほどほどであきらめる。とりあえずヒマな時の定番ソリティアは珍しく一発クリアしたので、機内で勉強した定跡の復習としてBonanzaを立ち上げるが、まだ読んでいない局面になりボコボコにされる。

朝ガッツリ食べたので昼は抜くことにする。

誘惑が少ない環境にいるのだから、日頃やろうとして伸ばし伸ばしにしてきたことを片付けようと懸案となっている本を数冊持ってきている。その中で、以前jumpin'さんのブログで見て興味を持った黒澤明の「蝦蟇の油」(同時代ライブラリー・絶版)を読むことにした。
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ついでに機内でもらった赤ワインをチビチビ飲みだす。
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黒澤映画を1本も見ていないが、黒澤明というキャラクターに興味があった。非常に簡潔な文体で、映画監督らしくビジュアルな描写が多いのですいすい読み進められる。気がつけば3時間半ほどで読了。巻擱く能わずとは将にこのことだ。

中でも一番印象的だったのは「続姿三四郎」の章(上掲P252~3)の一節で、
「姿三四郎」がヒットしたので、会社はその続篇を作ってくれ、と云い出した。
ここが、商業主義の悪いところで、柳の下の泥鰌、という諺を映画会社の興行部は知らないらしい。
彼等は、昔ヒットした作品を永遠に追いつづける。新しい夢は見ようともしないで、古い夢ばかり見たがる。再映画化は、絶対に前の作品には及ばない、という事が実証されているに(原文ママ)かかわらず、未だにこの愚行を繰り返している。これこそ、正真正銘の愚行である。
再映画化に当る人は、前の作品に遠慮して作るのだから、食べ残しの料理を材料にして変な料理を作るようなもので、そんなものを食べさせられる観客こそいい面の皮である。
「隠し砦の三悪人」がリメイクされ、船場吉兆の事件があった今年に読むとまた格別の味がある。

ちょうど読み終わった頃にオカンと妹がネイルサロンから戻ってきてプラザバリ(免税店)に行ってこいとうるさい(無料タクシーが使えるので)。

行ったって何も買うものはないが、オカンを1人で行かせるわけにもいかず、夕食がてら無料タクシーで向かう。

タクシーの運転手はエグザイルのメンバーを少し若くしたような強面でいきなり英語で話しかけてくる。

「今何日目?」「いつ着いたの?」と聞かれたつもりで答えたら、2つ目の答えで変な顔をした。どうやら1つ目は「何日滞在するの?」という質問だったらしい。別に何日いようがこっちの勝手だ。運転は頼んだがガイドを頼んだ覚えはない。

あまりに頓珍漢な受け答えをしたせいか途中から日本語混じりになった。それでも意図を汲み取りかねる質問や聞き取りづらい質問だったのでそのまま沙汰止みになった。直前にブックオフで英会話手帳を買ったがもう少し読んでおけばよかったか。

プラザバリに着いたが全く買いたいと思うものがない。現地の服もワールドワイドサイズ(「洋服の青山」ではこう言うらしい)の私にはサイズが合わない。みやげ物もチョコレートばかりで、わざわざバリまで来てゴディバを買うのも何だし(安全パイなのは間違いないが)。

結局何も買わずに、夕食だけをとることにしたが、無料チケットで食べた中華海鮮レストランの料理が想像を絶する味だった。

パンフの惹句は現地の日本人も通う、となっていたが、まずご飯がパサパサ。麻婆豆腐(右奥)は粉々だし、
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鶏の唐揚のチリソースも唐揚が極小。
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羊(?)の五香粉炒めも肉に歯ごたえがない。
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無料とはいえ、こんな料理を出していては看板に傷がつかないか?まともなのはスープだけだが、これも大方缶詰だろう。

最後に申し訳程度にマンゴープリンらしきものが出てきたが、寒天でガチガチに固められていて箸で持つ端からつるつる滑り落ちる。味も寒天の味しかしない。
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結局部屋ならタダで飲めるミネラルウォーター2本飲んだ勘定を払っただけだが、これならクマンギ・カフェでミックスピザ(45000ルピア・約520円)でも食べたほうが数倍マシだったかもと激しく後悔する。タダより高いものはないとはこのことだ。

帰りの無料シャトルバスを予約しようとしたら、2時間先のバスしかないと言われる。これだけ見るものがないのにあと2時間なんて絶対無理なのでタクシーで帰ることにする。

帰りのタクシーの運転手は最初から日本語で話しかけてきたし(質問内容は一緒だが・笑)、行きよりも安全運転だった。何より行きのタクシーは室内が油臭くて、こっちの車はそういうものかと思ったら、帰りはまったくそういう匂いがしなかった。

すれ違う車は大半が日本車で、最新型のRVから30年位前の商業車まで多種多彩だ。日本車以外では起亜が数台とオペルを1台見かけた。日本のようにベンツだBMWだというのはまったく見かけない。

ホテルに着いたところで、タクシー代を払おうとしたら釣りがないという。こっちも買い物をしていないので細かいのはない。あまりケチ臭いのも何なので端数を切り上げてチップにした。まぁ、安全運転のお礼である。

部屋に帰って再度無線LANに挑戦するがどうもはかばかしくない。しかたがないのでノートPC持参でビジネスセンターに行くことにした。

ビジネスセンターに着くと子供が2人ネット接続して遊んでいた。肝心のスタッフがいないので電源を入れて待っていると2、3分して子供がスタッフを連れてきた。スタッフの子供だろうか。

日本語が分からないようで、PCの画面を指差しながら何のアイコンか確認してくる。しかしどうもうまくいかない。片隅に無線LAN対応のルーターがあり、電波状況はここが一番いい。どう考えてもこんな市販のルーターでここから直線で200mはある部屋で受信できるとは思えない。半ばあきらめムードに。

スタッフが携帯電話で確認するために外に出てしばらくたったら、20分も使っていないのにバッテリーが落ちた。使い始めた段階で75%あったのだからバッテリーがヘタっているのだろう。これじゃ帰りの機内でも使えない。電源ケーブルは部屋に置いてきている。

スタッフが戻ってきたがバッテリー切れで立ち上がらない旨を伝えたところ部屋番号を聞かれた。カードの支払いを解除してくれるのかと思い伝えたが、どうやら携帯で聞いたことを確認したいようだ。

先に部屋に戻ってPCをセットしているとノックの音がして先ほどのスタッフがやってきた。とりあえず電源は入るようになったが、先ほど100%で受信していたのがほとんど入らない。

「遅いが無線LANがだめならケーブルがある」と言い出したので頼むと突然枕元の内線電話のケーブルを抜き始めた。確かにモデムは付いていているがドライバーを入れていないし、ダイヤルアップでインターネットをしたらお金がいくらあっても足りない。やることがわかったところでストップをかける。

インターネットをあきらめる、と言ったらカードを引き取りますかと聞かれた。もうスクラッチしてしまっているし、話の種に持ち帰ろうと思い、最後にPCの持ち込みは出来ないよね?と確認したら、出来る、という。そんなら最初から言え!!!

慌ててPCと電源ケーブルを抱えてビジネスセンターへとんぼ返りする。LANケーブルを借りて繋ぐとあっさり繋がる。そもそも3口ほど持ち込み用の場所が開いている。

スタッフが出て行こうとしたので、いつまで使っていいか聞いたら「ご自由に」と答えた(ような気がした)。適当なところで切り上げようと思っていたところ、突然画面が変わりHotSpotのログイン画面に切り替わった。何だ、LANでも一緒なの?と思ったが、無線LANのステータスも接続中になっている。

念のために無線LANのスイッチを切ってLANだけにしたらまだ使えた(爆)。つまり設定上何にも問題はないのだが、ただ電波が弱くてNGなようだ。

ふと気がつくと鍵を忘れてきていた。あまり遅くなって寝ているオカンを起こしてもいけないので早々に引き上げる。あとは明日お金を払って正しく使わせてもらおう。
by haruhico | 2008-07-03 21:14 | 物欲戦隊ルサンチマン
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