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雖然知道但無法停止
by haruhico
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【物欲戦隊ルサンチマン】第19回 週末は大騒ぎ(前編)
最近、トンと週末に外出しなくなっている。

せいぜい「競馬研究」を買いにコンビニに行く程度で、日がな一日PCの前で引きこもっている。その割には日曜日の記事はさほど多くはないが。馬券がIPATで買えるようになってからめっきりWINSに行かなくなった(年に1回カレンダーを買いに行く程度)し、秋葉原も買うものが何もないのでほとんど近寄らない。そもそも週末に誘ってくれる人もいない(泣)。

そんな私にしては珍しく、2月25,26日と両方予定が入ってしまった。大学の将棋部の追い出しコンパと、一昨年の12月にお邪魔したトキ隊長主催のmixiのオフ会である。

しばらく将棋部と距離を置いていた時期があったが、6年ほど前からまたちょくちょく顔を出すようになって、その頃の1年生がようやく今回で全て卒業となる(笑)。であれば、現役生は迷惑だろうがしらばっくれるわけには行くまい。集合は池袋に6時ということなので、ついでに以前に行って以来、1年ぶりとなる古書 往来座さんを覗くことにする。さすがに1年放っておけば面白い出物もあるだろう。

昼過ぎには家を出るつもりだったが、日曜日のオフ会の準備のためにノートパソコンをいじっていたら3時過ぎになってしまった。さすがにウイニング競馬を見終わってから行ったら本を見る暇などないので途中で切り上げて家を出る。

池袋に着いたのは4時過ぎ。本を見る時間は1時間とちょっとしかない。遅れて行ってもいいが、場所がどこだか分からない。

明治通りに沿ってぶらぶら歩く。1年ぶりだがチョコチョコ街並みが変わっている気がする。前回は目白方面から来たせいかもしれないが。

駅から5分ほど歩いて往来座さんに着く。相変わらず外に均一本が一杯ある。

まず単行本の山から
高坂正堯「豊かさの試練」(新潮社・1970)
小室直樹「あなたも息子に殺される」(太陽企画出版・1982)
久恒啓一「伝える力」(すばる舎・2004)
が3冊で200円。

高坂正堯は、bk1で塩津計氏がべた褒めしていたので、とりあえず見つけたら押さえることにしている。なかなか最初の1冊に手を付けられないが(笑)。

小室直樹は膨大な著作があるので始めからコンプリートは諦めているが珍しい本が安く出ていればとりあえず手に取る。

久恒啓一は数冊持っているが、図解を売りにしている割に読みづらい。図解には全く期待していないが、今回は別の人も書いているので。

裏に回って文庫と新書の3冊200円コーナーで
鈴木勘一郎「組織IQ」(角川oneテーマ21・2001)
渡辺米英「回転寿司の経済学」(ベスト新書・2002)
と面白そうな新書は2冊見つかったが、あと1冊(実質無料)適当な本が見つからない。何となーく持っている予感がするのだが、高島俊男「お言葉ですが…」(文春文庫・1999)を手に取る。今確認したらやっぱり持ってた(爆)。

店に入るとすぐ、谷沢永一「えらい人はみな変わってはる」(新潮社・2002)が目に入る。500円はチト高いが給料日明けなので目をつぶる。

更に将棋関係で買いたい本が山ほどあったのだが、これから飲み会に行くのに持ち歩ける量ではないので諦める。とりあえず、その中から即戦力っぽい豊川孝弘「パワーアップ戦法術」(NHK出版・2004)だけ420円で購入。

岩波新書の棚では、やはり塩津計氏一押しの岡義武「山県有朋―明治日本の象徴」「近衛文麿―運命の政治家」を探していると、復刻されていない方の「近衛文麿」がなんと180円で1972年初版第1刷の超美本!先日ヤフオクで580円まで引っ張って競り負けただけに大喜び。

文庫や芸能は特に琴線に触れる本はナシ。

残り時間あと40分くらい。そろそろ9冊を片手で持って店内を歩くのがしんどくなってきたので、お店の人に頼んでカウンターに置かせてもらう。身軽になって推理小説と小説の単行本をチェック。

身軽になったおかげで最下段に置かれている本まで見ていくとあり得ないモノを発見。
F・W・クロフツ「フレンチ警部と賭博船」(創元推理文庫・1961 再版)
F・W・クロフツ「フレンチ警視最初の事件」(創元推理文庫・1962)
クロフツとカーはコツコツ買い集めているが、こんな本が出ていることすら知らなかった。手元にある1990年度の創元推理文庫の解説目録にも載っていない。

「猟奇の鉄人」kashiba氏の瑣末の研究2によると「先ず本屋にない、古本屋にもない、勿論図書館にもない、そして持っている人間も「読むなんて、とんでもない」と思っている。こういう本はありがたくて「とても読めない」のである。」という本らしい。ググったらミステリー・推理小説データベースというところが見つかって(中身を見だしたら止まらなくなりそう・笑)、そこでは入手欄が×××××になっていた。ちなみにもう1冊の「フレンチ警部と賭博船」は上記サイトの情報によれば「フレンチ警部の多忙な休暇」と改題されて(但し訳者は松原正から中村能三に変更)いる。

2冊とも訳者が同じ上、共に現ラインナップから抹殺されているのに引っ掛かってググったら翻訳者の紹介サイトが見つかった。略歴を見るとどうやら真正保守の人らしい。福田恆存の弟子で一番の後継者ということだから翻訳の腕がまずいハズはない。この2冊が抹殺された理由も略歴に書かれた"事件"と無関係ではないだろう(他にも有名な翻訳推理小説が被害に遭っている)。略歴の中で高田保の名が出てくるあたり、意外なところで意外なモノが繋がっていて面白い。やっぱりココにも「創元推理文庫のききめであるらしい」と書かれている。

さらに以前のラインナップと1990年現在のものを比較している最中、「~賭博船」の巻末でこんなモノを発見(笑)。

お値段は2冊とも420円。買った時はそれほどではなかったが、調べれば調べるほど大ラッキーだったと実感(爆)。

歴史のコーナーでは
小林達也「技術移転 歴史からの考察・アメリカと日本」(文眞堂・1981)
を発見。専門(?)の日本近代技術史の上に、工作機械や紡績機についての本は珍しいので目次を見ただけで即決。300円。

最後にレジ前の棚で福田和也「罰当たりパラダイス」(扶桑社・1999)350円。

〆て13冊で2990円也。前回同様信じられないような大収穫。

外に出ると5時40分。前部長に連絡すると、今池袋へ向けて移動している最中だとのこと。このまま移動すれば合流出来るだろうと思ったところで前述の看板をパチリ。

池袋の東口と言われたがどちらか分からないのでパルコ前で待ってみる。そこへ電話がかかってきてもう店に入っちゃったという。本当にOBを虐げる連中だ。キンカ堂のそばというから去年やった店かなと思い近くに着くとすぐ前部長の携帯にかけるも何回かけても繋がらない。イライラしてきた所にようやく現部長がやってきた。

案内されたのはやはり前回と同じくいもの屋わん 池袋東口店。座敷に上がると2テーブル占拠してるのに空席は角の1つだけ。窮屈な上に、向かいは現役部員で一番空気の読めないB君。会話になるわけがない。適当に飲み、食う。2年前に卒業したOB&現院生と他大のW君以外は全て現役部員なのに思ったよりも多い。こんなに部員いたっけ?

ある程度食ったところでもう1つのテーブルへ移動。3年生はもう就職活動中だそうだ。野球部を兼部しているO君は秋まで部活動に専念するそうで(レギュラーというわけでもないそうだが)、就職を心配していた。ウチの会社は常に人手不足なので、万一ヤバそうな場合は連絡するように言っておく。私で勤まるのだから、野球部員の体力と将棋部員の知力があれば問題ないだろう。

刺身に寄せ鍋にうどんにデザートに飲み放題で2500円。どうしてオトナの飲み会はコレより物足りなくて5000円もふんだくられるのだろう(苦笑)。

まだ8時なので2次会は鉄板なのだが、例によって例のごとく人数が多いため行く先が決まらずグダグダに。明日の直前追い切りをかけたい(爆)のでカラオケの方がいいが、ボウリングでも別にかまわない。結局ボウリングに行くはずが客引きに止められ(?)てカラオケに。

13人で1部屋に通されたが、曲が回りきらないという意見が出て2部屋に割ってもらう。適当に割れた結果、私以外は前部長を除いて全員1、2年生で、向こうの部屋は4年生&長老&院生&現部長。

しかも前部長は何やらコソコソとメール打ちに専念。盛り上がらないことこの上ない。しかも「カドゥの再来」B君までいる。本当に虐げられているorz。

アルコールが既に入っているのでイキナリ平井堅から。

Love Love Love(平井堅)※
奇跡(倖田來未)
1999年、夏、沖縄(Mr.Children)
天体観測(BUMP OF CHICKEN)
微笑みの爆弾(馬渡松子)
手紙(米米クラブ)※
SUMMER BOY(藤井フミヤ)
ダンデライオン(BUMP OF CHICKEN)
Sign(Mr.Children)
TANGO NOIR(中森明菜)
YOUNG BLOODS(佐野元春)※
YOU~新しい場所~(渡辺美里)
キミがいる(CHEMISTRY)
Silent Jealousy(X)
遠く遠く(槇原敬之)※
すべてへ(19)
奇跡(スガシカオ)
僕はここにいる(山崎まさよし)※
あの紙ヒコーキ くもり空わって(19)
POP STAR(平井堅)※
WEEK END(X)
precious pain(愛内里菜)
注:※がharuhico

部屋には野郎6人しかいないのになぜか女性曲が結構出る。近頃の若い者の選曲は良くワカラン。手合いは全員6枚落以下。インスパイヤされることも感心することもなくモチベーションが全く上がらない。思ったほど声が出ないので途中からは完全に「守り」の選曲。

隣を覗きに行くとエラく盛り上がってやがる、コンニャロメ。最後になって1年生から「VIP STAR」のリクエスト(?)が出て、諦めたはずの「POP STAR」に再度挑戦。歌詞がうろ覚えなので余計悲惨なことに(苦笑)。最後は時間が迫っているというのにB君が愛内里菜を絶叫。やっぱり空気が読めていない。

1次会は普通に払ったので、ココは最年長OBが払うのは当然だが、モチベーション最低で気持ちよく払える状態ではない(接待しろとは言わないが)。いつもなら気前よく全額払うところを1000円ずつ徴収する。

3次会もまだあったらしいが明日もあるのでココで別れる。抜けるのは私とB君だけ(泣)。何か話しかけたそうだが、面倒なので西新井行きのバスの時刻表を確認しに行く。さすがに分かったらしくB君は1人駅に向かった。

バスが終わっていたので仕方なく電車で帰ることにする。買った本の重さがずっしりと肩にのしかかる。明日はノートPCを持って1日中歩けるだろうか。家に着く頃ポツポツと雨が降り出していた。
by haruhico | 2006-03-05 23:40 | 物欲戦隊ルサンチマン
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