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幼児虐待を推奨しているインターネットはここですか?
前にも書いたが私は「英語早期教育反対派」である。先日、のほほんと某有名ブログを読んでいて、その見識を疑う記事に遭遇した。

FJ2月号> 私の「幼児英語教育」事始め
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/_fj2.html
私には四歳になる愛娘がいるが、先日、「娘は将来どのような成人になるのだろう」という思いが、ふと頭をよぎった。何だか不安になり、今の若年層、そして今後の日本について調べてみたところ、案の定、暗い材料ばかりが揃っていた。
これだけなら単なる親馬鹿でよくある話である。
友人関係で情報収集をしてみると、フリーターの息子・娘が結婚、子供もつくりはしたが、経済的には自立できないので親の脛をかじり続けるという実例は思いのほか多いこともわかった。
ここまでの調査から得た私の結論は、「何としても、娘を経済的に自立させなければならない。さらに、中流以上の生活をさせたいのであれば、フリーターではなく、定職に就かさなければならない」ということである。
後に続く文から、この父親はいわゆる「勝ち組」のサラリーマンのようである。であれば情報収集した友人関係の家庭環境も同様であろう。ただ、この父親の娘がまだ4歳なのに、友人の娘は皆結婚して子供まで産んで(ということは最低18歳以上である)親の脛を齧っているのが不思議といえば不思議(笑)なのだが、よっぽどこの父親が晩婚で友人達が早婚だったということにしておいてあげよう。

娘を経済的に自立させよう、という親心は分かる。しかし、娘はまだ4歳である。なんと気の早いこと、と笑えば済む話だがこの先がいけない。この父親、娘を思うあまり想像を絶する暴走を始めるのである。



将来の経済的自立に備えて、小学校入学前の子供にできることは限られている。たとえば今流行の『陰山メソッド』、すなわち百ます計算、音読、漢字の前倒し学習などは、幼児には物理的に無理である。では、私が能動的にできることは何だろうと思い、幼児教育論を読んでみると、「子供に愛情を持って話しかけ、子供の反応に愛情を持って応えてあげることが大事で、それ以外では絵本の読み聞かせが極めて重要だ」と書いてある。全く正しいとは思うが、いまひとつパンチに欠ける。これはこれで重要な定石であるが、自分の子供の将来にアドバンテージを与えられるとは思えない。(※以下太字はharuhicoによる)
教育にはパンチが必要なんですか。そうですか。

4歳であれば既に幼稚園に通っているかもしれないが、一部の幼稚園では「論語」の素読までやっているという。つまり、音読も漢字の暗記も別に4歳児だから出来ないというわけではない。ところがこの父親は「陰山メソッド」や音読、漢字の前倒し学習がなぜ物理的に不可能なのか全く説明せず、いきなりこう結論づける。
いろいろ考えてみた結果、幼児英語教育を始めてみようとの結論に至った。
漢字や計算は物理的に不可能なのに英語なら出来るんですか!
幼児英語教育の重要性を私が唱えるのは、自分自身、英語が下手で非常に苦労したという経験があるからだ。
要は自分のコンプレックスを子供に押し付けているんですね。
実は、私は一年間米国留学したことがある。しかしながら、英語があまりに下手なので、帰国後もインターナショナルな仕事とは無縁で、社内ではマルドメ(まるでドメスチックの略称)組に属している。悔しくて、三〇歳代半ばから自分なりに少しは英語の勉強に努め、TOEICで八六〇点以上を取ることもできた。TOEICを運営している財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会によれば、八六〇点以上は「Non-nativeとして十分なコミュニケーションが取れる」となっている。
どこが「英語ベタ」なんでしょうか?そんなバカなことを言っていたら、私を含めた日本中の英語ベタから袋叩きにあいますよ。
TOEICで高得点を取った私は、CNNもBBCも、洋画でも字幕を見ずに英語音声で楽しめるだろうと思い、衛星放送と契約、海外番組を見続けてみた。が、少なく見積もっても四割ぐらいは聞き取れなかった。話が錯綜しているドラマに至っては、半分以上も意味が取れなかった。
ははーん、この父親のコンプレックスの素はこれですかい。

こんな話を他所で読んだ記憶があるなぁ、と本棚を探したら程なく該当する論説を見つけた。渡部昇一先生の「亡国の「英語教育改革試案」」(初出「諸君!」昭和50年4月号・PHP文庫『腐敗の時代』文春文庫『英語教育大論争』 収録)にこんな一節がある。
 そして役にも立たない英語教育に「恨み」や「不信」を抱いているのが何も教育ママさんたちだけに限ったことでなく、エリート・コースを歩んできた人たちにも及んでいるというのが日本の社会の一つの特徴である。秀才よ、エリートよと郷党の人々にもてはやされながら出世街道を驀進して、高級官僚や大企業の重役や大学教授になりながらも、一たび進駐軍の若い将校が目の前に立った時、ひとことも英語が口から出ず、また相手の言うこともちっともわからなかったので、彼らは英語教育を批判する十分な資格を持つと信じた。ともかくも自分たちは秀才で全ての学科を容易にこなしてきたのであり、高等数学も英文法も満点だったという自負はある。それなのに中学以来十年もやってきたはずの英語が何一つ役に立たないというのは、自分らが悪いわけではなく、英語教育が悪いのだということになるのは当然であろう。そしてこの種の「恨み(ルサンティマン)」は今日においても続いているのである。無数の国際会議に出ながら、他の人の演説を聴いても何も分からず、討論にも加われず、また家族づき合いする機会はありながらも挨拶以上の会話に入れないでいる日本人は山ほどいるのである。そういう「無力感」がルサンティマンを生むことはニーチェがつとに指摘した通りである。(文春文庫『英語教育大論争』P.19-20)
ヘンに英語が出来た人ほど挫折感が深いのは今も昔も変わらないらしい。英語が聞き取れないこととフリーターになることとの相関関係は一切語られない(定職に就くことが大事だと言ってはいるが、定職に就くことと英語が聞き取れるようになることとは別物である)のだが、この父親の中ではイコールで完結してしまった模様だ。
素人の推測だが、おおよそ音に関することについては、音楽も語学も同様なのではなかろうか。となると、話は簡単。乳幼児の頃から英語を聞かせればよいということになる。
どうやらこの父親のアタマの中には、幼児期に日本語を覚えさせようという考えはサラサラないようだ。
乳幼児に英語を聞かせるための第一ステップは、何らかの方法でさまざまな英語の音を乳幼児に聞かせればよいわけだが、英語なら何でもよいというわけではない。乳幼児にも人格があり、音の好き嫌いがある。やはり、乳幼児が楽しめるような内容でなければならない。
乳幼児に人格を認めるのは結構なのだが、音の好き嫌い以前に英語を学習する意思の確認をしたのだろうか?

さらにこの父親、「ドレミの歌」に関して新説を講釈してくれる。
ここで、念を押しておきたい。「ド・レ・ミの歌」を子供が聞くということは、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの「レ」と「ラ」を「RE」と「LA」として繰り返し聞くことで、「LとRは違う音であるということを容易に認識するように子供の脳を成長させる」ということであり、表現を変えれば、ネイティブ並みの聴き取り能力を育むということだ。
おお、すばらしい!
これから日本の英語教育は全て「ドレミの歌」から始めないといけないのですね(笑)。

ところが、「The Sound of Music」で味を占めた父親が突然暴走する。
スター・ウォーズシリーズの中で興行成績トップの映画『スター・ウォーズ エピソードⅠ』には、後にダースベーダーとなる幼い頃のアナキンが準主役として登場する。だから、幼児も楽しめる作品に仕上がっている。娘との鑑賞中、私には次のシーンが目にとまった。
4歳児に「Star Wars: Episode I」ですか?

しかも、見せる理由がまたスゴイ。
この台詞は、英語構文に関する所謂「クジラの公式」の応用例である。クジラの公式と呼ばれるのは、「not any more(あるいはno more)…than~~でないことは…でないのと同様である」という構文の例文として「A whale is not a fish any more than a horse is.(鯨が魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ)」がよく紹介されるからである。私は、高校生でこの構文を学んだ時に、「何て奇妙な表現なんだろう。than以下が肯定文なのに、訳すときは否定文として取り扱うなんて。きっと大学受験の時にしか目にしないような特殊な表現に違いない」と思った。ところが、『スター・ウォーズ』の設定では、前述の台詞は九歳のアナキンに向かって母親が喋りかけている。たった九歳の子に向かって使われている表現ということは、この構文は、特にむずかしい表現ではないということである。私は、『スター・ウォーズ』を通じて、改めて子供には早期に英語を慣れさせたほうがよいと感じた次第である。
この父親の論理で行くと、ストーリーの難易度なんかは関係なく、子役が出演している映画なら全て子供に見せてもよいということになる。

ちなみに、アメリカは映画の視聴に関して厳しくレーティングが決められており、「The Sound of Music」のレーティングはG(GENERAL AUDIENCE)なので子供に見せても一応問題ないが、「Star Wars:Episode I」のレーティングはPG(PARENTAL GUIDANCE SUGGESTED) for sci-fi action/violence.なので、少なくとも4歳児の視聴には適さない。当然、親が一緒にいようが自主的に見ているわけではないのでアメリカなら児童虐待扱いされる可能性がある。

このような児童虐待を受けた娘がどうなったのかを端的に現す記述がある。
わが家の娘の場合、日本語でテレビドラマの内容がある程度理解できるようになった三歳後半から、いったん、テレビ画面に登場する人物は日本語も英語も喋ることができる(言うまでもなく、DVDに備わっている日本語-英語音声切り替え機能のことだが)ということがわかるようになった。
恐ろしいことに、テレビの中の人は全てバイリンガルであるとこの娘は認識しているようだ。現実の人と接するようになって、テレビと現実とのギャップに悩んだりしないだろうか。

こんな思いつきの人体実験を得々と語る父親も父親なら、雑誌として公刊する方もする方ではないか。それとも、「フィナンシャル ジャパン」読者はこうした幼児虐待を是とする人が愛読しているのだろうか?
by haruhico | 2005-04-17 23:09 | バカ | Trackback(1) | Comments(3)
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Tracked from Asuka's Column at 2005-06-18 11:46
タイトル : よその親馬鹿は笑える
突込みの切れ味がとても良く 大変笑わせてくれるブログを発見! その中で特に吹き出したのが 社怪人日記2005:幼児虐待を推奨しているインターネットはここですか? 某有名ブログ木村さんの親馬鹿記事に これでもかーというぐらい突っ込む 突っ込みもセンスが必要なんですねー 大変楽しゅうございました ただ、木村さんには同情しますね どんな立派な人でも親となると馬鹿なもんですから はい、私も馬鹿です よそ様の家の教育に口を挟むなんて・・・ 棚上げになりそうで突っ込みなんてできませ...... more
Commented by yuzuruha_neko at 2005-04-18 02:37
私は英語がまったく喋れません。英語拒否症なので、リーダー・コンポ・グラマー軒並み赤点だらけでした。そのような理由から英語教育には恨み骨髄です。
しかし外国人とコミュニケーションを取る時に英語が嫌いなどと言ってはいられない。
中国の観光遺跡を見聞している時に、同じコースの白色系外国人観光客に現地の中国人と間違えられたのか、外国語で遺跡を指差しながら何事か話しかけられ、とっさにカタカナ英語で「アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ!」と答えました。
意味は通じたようでニヤリと笑われました。
ビジネス上必須という場合でもない限り、通じりゃいいんですよ。
外国人に外国語で話しかけられても全然コンプレックスなく適当な英語と日本語でコミュニケーションをしています。
このオヤジのようにエリートではありませんからね…ふふふ( ̄ー ̄)
Commented by rabbitfootmh at 2005-04-20 00:33
すごく面白い考察です。ひとまとまりの読み物として使えますよ(^o^)
TOEICで高得点を獲れるのに、ニュースやドラマの内容が分からないというのは、単に「知識(教養)不足」なだけじゃないんですかね?
それと、学校で習うような標準?英語でしゃべってくれる外国人なんて、ものすごく割合が低いと思いますし。通じないのは、「音」の問題じゃないような気が・・・。
Commented by haruhico at 2005-04-21 00:54
>yuzuruha_nekoさん
私もたかだか「英検3級」ですからね。
それでも接客業やってた時はBrokenで外人客と普通に接していました。要は、相手が知りたい知識があれば、向こうは聴いてくれるという事です。
>rabbitfootmhさん
特にギャグは「聖書」や「シェイクスピア」がわからないとどうしようもないでしょうしね。逆にこの子は、日本語において、「おとぎ話」や「むかし話」系の日本人としての教養を一切持たないで成人するでしょうね。
「音」に関しては、我々がボビー・オロゴンの日本語を聞き取れるように、必須の問題ではないと思います。
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