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雖然知道但無法停止
by haruhico
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【物欲戦隊ルサンチマン】第7回 潜入!フジテレビ(後編)
○前回のあらすじ○
出場者募集に応じたつもりがなぜか観覧希望に回され、お台場に来てみると予想もしなかった芸能人スペシャル。ところがトップバッターは田中康夫長野県知事。さっさと負けろ!と念じ続けるがノラリクラリと正解を重ねて14問目までクリア。まだ「テレフォン」が残っている。さて運命の15問目は?

ここでいったん中断が入る。1000万円を獲ったときのための準備だそうだ。
「15問目を正解しても不正解でも田中知事の健闘を称えて大きな拍手を」と件のスタッフが要求する。収録開始前に、このスペシャルでは既に飯島愛と堺正章が1000万円を獲っていると聞かされている。この2人が獲るくらいだから康夫ちゃんも獲っちゃうのかなぁ、つまんないな、と思う。そして運命の15問目。

「カルロ・コロディ作の童話「ピノッキオ」で、ピノッキオが最初に喋った言葉はどれ?」選択肢はおはよう、まぶしいよ、叩かないで、うるさいなあ。

さすが1000万円の懸かった問題だ。ピノキオ自体は誰でも知っているが最初のセリフなんか誰もおぼえちゃいない。康夫ちゃんも当然のように頭を抱える(笑)。

1000万円の問題で「おはよう」なんてありきたりの答えはありえない。ピノキオは木の人形なのだから、最初にしゃべった言葉はゼペットじいさんの作業台の上で起き上がる際のものであろう。無言で立ち上がったらそれこそホラーである。

作業台の上ということは室内で、手術台じゃあるまいし明かりがまぶしすぎる、というのもちょっと考えづらい。となると残りは2つ。

「うるさいな」、で起き上がってきたとすると、ゼペットじいさんは出来上がったピノキオを置いて何か大きな音の出る作業を行っていたか声を掛けていることになる。これもちょっと不自然だ。

出来上がったピノキオの出来を確かめるために叩いていたところ目を覚ましたというのが一番自然である。スイカだって叩いて中身を確かめることだし。

それに有坂誠人の「例の方法」によれば、4つあったら3番目だし、4つの中で1つだけ意味ありげな選択肢でもある。状況証拠からもCの確率が高くなる。もし自分が挑戦者ならCだな、と結論付ける。

「まだライフラインが1つ残っていますよ」とみのさんが提案する。番組開始以来見続けていて、顕著な傾向だと思うのがライフラインの使用順で、ほとんど全ての挑戦者がテレフォンを後回しにした上に難問を伝えきれず(伝えた所で分かるわけがないが)に敗退する。今回は両親と懇意にしている産婦人科医が控えているそうだが、分かりそうな問題でもない。幸いなのは問題文も選択肢も短く、聞き間違えそうな単語がないことか。

電話をしてまずみのさんと康夫ちゃんの両親との会話。回答したのは産婦人科医だが、私と同じ思考経路を辿ったのか小考の後、自信なさげにCと答える。

100万を超えると考慮時間中にずっとBGMが掛かるようになるのだが、テレフォンで答えを貰ってもまだ康夫ちゃんは答えない。みのさんが3つの小切手を出して決断を迫る。「ドロップアウトしちゃえ!」と念力をかける。

ちなみに今回の1000万円の使い道は、両親に旅行をプレゼントする、だそうだが、旅行くらいなら印税でいくらでも行かせられるだろうに。

独身の康夫ちゃんは軽井沢の親元から長野県庁に出勤しているそうだが、母親は毎朝4時起きで弁当を作り、父親は康夫ちゃんのエルメスのスーツにアイロンを当てているそうだ。帰るときに後ろを歩いていた女の子達が「ヤッシー、マザコンで超キモい」と言っていたが、視聴者も同感なのではあるまいか。

「みのさん、この音楽ってテンポ変わったりしないの?」
突然康夫ちゃんがみのさんに質問する。
「いや、変わったりしませんよ」
「これ、ずーっと流しててテープ終らない?」
「大丈夫です。そういうふうになっているんです」
こんなインスト曲はMIDIで鳴らしてるんだから機械が壊れるまで鳴り続けるに決まってんだろーが!とギャラリーが苛ついた瞬間!

「ハイ、カット!音楽が切れましたのでテープ巻き戻します」

MIDIじゃないのかよー(爆)!!

ということで、いったん水入り。もうかれこれ2時間は経っている。OA時はこれを20分くらいに編集するんだろうな(さすがに50分OAでした)と思いながらボーっとしている。さすがに喉が渇いてきて咳き込みたくなるので今のうちに遠慮なく咳き込んでおく。

見ていると何かスタッフが慌ててる。どうやら康夫ちゃんのスーツのボタンが飛んだらしい(笑)。針と糸を持って女性スタッフが縫おうと飛んできたがプロデューサーらしきアゴ男が「お前これエルメスのスーツだぞ」と止める。「両面テープにしましょうか」と康夫ちゃんが提案する。結局テープ止めになったようだ。

オシャレしたけりゃ痩せろ。

もう一度小切手のアップから撮りなおし。結局Cでファイナルアンサー。一同固唾を飲んで見守る中スタッフがまた伸ばして~とアクションを送る。自信はないが多分正解だろうと思っているので醒めた目で見ていた。

「おめでとう!」
みのさんが叫んだ瞬間に天井から紙ふぶきが派手に落ちてくる。クスダマでも割っているのかと思ったら雪を降らす要領で天井の隙間からばら撒いていた。これもまたテレビでは見えない一コマ。

康夫ちゃん一人で2時間半。この調子ではいつ収録が終るのかと時計を見ながら思う。一応事前に19時10分予定と言われていたが、この分ではいつになることやら。ま、取り立てて予定がないからいいけど。

当然、次の挑戦者の前にはお掃除しなければいけない(OAでは次が最初の挑戦者)。ブロワーやちりとりを持ってスタッフ総出で掃除をする。さっきも書いたように天井の隙間から撒いているので、時折落ちきれなかった紙ふぶきが一ひら二ひら落ちてくる。先ほど出てきた女性スタッフが、そういう紙ふぶきを目で追わないで下さい、と注意するが、これはもう人間の本能なので仕方ない。そう注意している間にもスタッフの後ろにひらひらと舞い落ちてくる。

次の挑戦者は元ピンクレディーの未唯。叶姉妹ばりのドレスで登場だが、スラリとしたスタイルなのでセクシーというほどでもない。子供の頃にピンクレディーの全盛期を実体験している身としては、康夫ちゃんなんかよりずーっと嬉しい芸能人だ。

応援者は増田恵子。どちらが好きだったかというと、実はケイちゃんだったので目の前に座られてちょっとドキドキ。菅原文太の時は何もしなかったスタッフが、今回はケイちゃんに段取りをつける。ああ、やっぱり掛け合いにはシナリオがあるのねと納得。

ミーちゃんにクイズの腕を期待するのは酷な話で、100万円まで持つかなぁと思いながら見ていた。問題の難易度は康夫ちゃんよりもやさしめ。それくらいでないと可哀想だ。元コンビだけに、みのさんもいじりやすく、先ほどつけた段取り以外にも頻繁にケイちゃんに声をかける。掛け合いの最中にバックで聞こえる笑い声は99%スタッフによるもの(爆)。みんな「チキチキマシーン猛レース」のケンケン状態。観客が爆笑するような話は結局誰からも出なかった。

出だしから相当あぶなっかしかったが何とか100万円が確定。その瞬間、応援席のケイちゃんの手を握りにミーちゃんが近づく。どこまでシナリオ通りなのか分からないが結構感動的。

「皆さんも全員で『WANTED!』で掴むやつ一緒にやって頂けますか?」とミーちゃんが観客に呼びかける。ああ、ガキの頃に散々やったなぁと感慨に浸りながら動作を思い出していると…。

自分から言うかぁ(苦笑)。当時は小学生なので分からなかったが、コンサート会場で間違えて「ガチョーン」をした人が一杯いたのだろうか。スタジオの200人以上で一緒に「ウ~、WANTED!」

150万で50:50を使い、ライフラインがなくなって250万の問題。
「平成15年に婚姻届を出したカップルのうち国際結婚の割合はどれ?」10組に1組、20組に1組、30組に1組、40組に1組。

さぁ、難問だ。正直40組に1組でも多いような気がするのだが、韓流ブームのせいなのか(笑)。正直お手上げである。ミーちゃんのファイナルアンサーはCの「30組に1組」。妥当な解答だし、250万の問題だからあまりひねらずにそんなモンじゃないの、と思っていたら「残念!」正解は「20組に1組」。これが今日の初「残念」

さて、次の挑戦者は誰?と思ったら…
「あと、オープニングのカットを撮って終わりでーす」
えっ?5時間も拘束されて2人だけですかい?

ということでオープニングのみのさんのカットの撮り。観客はただ拍手するだけ。カメラはフルオートでアクロバチックな動きをしながら観客席を撮っていくので自分が撮られているんだかどうだかよく分からない。

撮影が終ってみのさんを拍手で送り出す。時計を見ると19時半前。予定よりちょっと押しただけ。最初から二人分と決まっていたのだろうか?タレントのスケジュールの都合もあるだろうから、レギュラー放送のように時間切れでゴメンナサイというわけにも行くまい。

スタジオを出てゾロゾロと来た道を戻る。階段を降り切った所で康夫ちゃんの名刺を配っていた。2人のスタッフが配っているのだがどうやら2種類あるらしい。1種類しか貰ってこなかったけど。

こんなこっ恥ずかしい名刺使ってんの?

チラッと見ると、もう1枚の名刺には長野の風景写真と共に「脱ダム宣言」という文字が入っていた。

今気付いたのだが、もしかして「脱ダム宣言」って「ポツダム宣言」の洒落ですか?

外に出ると真っ暗。風も結構強い。ゆりかもめ以外の径路を探す気力も湧かずお台場駅へ。今日は東京ビッグサイトで30周年記念24耐(!?) コミケットスペシャル4が行われているので、ゆりかもめに乗れないのではないか、という嫌な予感がしていたが、その筋の人たちが結構乗っていたものの何とか座ることが出来た。隣のおねーちゃんは創作系(?)の同人誌を読んでいた。

さて、夕飯をどこで食おうか。新橋に着くのが20時頃なので結構選択肢は限られる。いつものことながら明日は仕事なのでちゃっちゃと済ませたい。ゆりかもめに乗っている間中考えた結果、久しぶりに銀座へ行くことにした。銀座線に乗り換えて1駅、改札を出てすぐにある某すし店。2Fのカウンターでは写真が撮れないので3階に上がるとダイエーの王監督のサインがお出迎え。

奥の席では日本人と中国人の団体が談笑している。

頼むのは「ジャンボ寿司」(2300円)と決まっている。1回気張って「おまかせ寿司」(3200円)を頼んだが、値段の差ほどの満足感の違いはなかった。

待つことしばし、仲居さんがゲタを持ってくる。

左上から中トロ、赤身、ハマチ、生エビ、カニ、ホタテ、イクラ、生ウニ、鉄火、玉子焼。この写真では凄さが伝わらないので、中トロのアップ。

隣りに置いた爪楊枝と比較するとそのネタの大きさが分かろうもの。「ジャンボ」の看板に偽りなしだ。いつもは回っているかパック詰めの寿司しか食わないのでこの中トロを頬張ると涙が出てくる。

ウニなんかもう軍艦から溢れてしまっている。イクラも普段食べているものとは歯ごたえが違う。鉄火巻すら並みの握りよりいいマグロを使っている。まさに「お寿司のホームラン王」だ。これで2300円は絶対に安い。

食べ始めると一気呵成であっというまに無くなる。もうちょっと食べたいが、このくらいが身体にはいいのだろう。

芸能人SPの放映日は4月7日。さて、どれくらいのカット数映り込んでいるだろうか。
by haruhico | 2005-04-01 23:49 | 物欲戦隊ルサンチマン
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