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雖然知道但無法停止
by haruhico
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【物欲戦隊ルサンチマン】第6回 潜入!フジテレビ(前編)
予告編に書いたように「クイズ$ミリオネア」から電話が来た。と言っても残念ながら"出場"ではなく"観覧希望"の問い合わせであった。1回目は平日の夕方で、収録終了予定が23時という、翌日に仕事のある社怪人がいけるわけねーだろーが!というものだったが、今回は祭日の昼間から夜まで。3連休は引きこもりの予定だったので小考の末行くことに。前日に確認の電話を入れて当日は昼飯を早めに済ませていざ!お台場へ。

お台場へ行くには色々なルートがあるが、一番時間の読める「ゆりかもめ」で行く。台場駅で降りると目の前が悪の本拠地フジテレビ本社。

現在14時を少し回ったところ。確認の電話の時に「入り口の所に黒い看板がありますので14時30分にその前に集合」と言われたので、看板を探すが見つからない。とりあえずエスカレーターを使ってみたかったので屋上庭園まで行く。すると「救命病棟24時」の黒っぽい看板があったのでコレかしらんと思い近くにいた係員に尋ねるが、話が通じない所をみるとどうも違うらしい。結局1Fのインフォメーションセンターで訊いてくれと言われ、チューブエスカレーターで降りる。降りて初めて自分が7Fまで登ってしまったことに気づく。

インフォメーションセンターはスタンプラリーのポイントでもあるらしく、スタンプを求める人でごった返していた。3人ほどやり過ごして、黒い看板はありますか?と訊いたら、観覧者の集合場所として、赤い看板を出すことはあっても、黒というのは見た事がないというお返事。とりあえず、時間になったら看板が出てくるらしいので辺りをブラブラしていると…見つけた。

赤と言えば赤、黒と言えば黒と言えるビミョーな看板である(苦笑)。収録中にはトイレに行けないので、必ずトイレを済ましてくるように、と近くにいたスタッフに厳命される。そんなことは想定の範囲内なのでとっくに駅のトイレで小用は済ましてある。集合時間になるとワラワラと人が集まりだす。そこから2列に並んで壁伝いに地下駐車場の方へ連れて行かれる。

そこでようやく受付を済まして番組観覧者用のパスを貰う。

番号がモザイクなのは番号で本名と電話番号がフジテレビに管理されているから(激爆)。ここで観覧における注意を受ける。予想通り記録類は一切×。あと飲食も×。よって、ここから先は若年性痴呆症気味の私の記憶力だけが頼りである。更にここで初めて今回が芸能人大会であることが告げられる。これでちょっとは見る楽しみが出てきた。ついでに次回観覧希望のアンケート用紙が回ってくるが、平日では厳しいのでスルー。私の手元に用紙が来た時点でまだ誰も名前を書いていなかった。

パスを見えるところに付けて移動する。こんな薄暗い所に連れてこられたのだから、当然このまま地下から屋内に入ると思いきや、もと来た道を通って社内に入る。狭い階段をグルグルと2階分上がってテレビでよく見るテレビ局の廊下に出る。カメラを通じて見る廊下は広そうに見えるが、実際は人がギリギリすれ違える程度しかない。まだリハーサル中ということでスタジオの外で待たされる。前に並んでいた家族連れが昨日の「パネルアタック25」の話をしていた。
「漫画家のやくみつると高田万由子と丸山弁護士と将棋の棋士の人で、棋士の人がポンポン答えてパリ行きまで取っちゃったの」
「棋士の人って誰?」
「えーと、年のころなら35・6。羽生じゃないわ」
「羽生しか分からなーい」
ちょうど、パリ行きの最後の問題のところだけ見ていたので苦笑しながら聞いていた。棋界最高位の森内名人(34)の知名度もまだまだよの。

棋界きってのクイズマニア(「史上最強のクイズ王決定戦」の予選会場のトイレで鉢合わせした事がある)と並の芸能人を競わせて負けるわけがない(ちなみに一般人に混じって出場した「パネルアタック25」では惨敗を喫している・爆)。確か19枚取っての完勝だった(丸山弁護士は0)。

待つことしばし、ようやくリハーサルが終わり会場に入る。入る所でパスは回収。キョロキョロすると田中康夫のニヤけた顔を描いた扉が目に入る。なんだ、芸能人って康夫ちゃんかよorz。

座る位置はテレビ映りを考えて係員が決めていく。私のように全国放送に耐えられない容姿の持ち主は隅っこへ追いやられる(爆)。席についてオーディエンス用の解答ボタンを見ると意外にチャチ。本当に押した結果が反映されているのか不安になるような作りだ。

久保純子とaikoを足して3で割ったようなスタッフが段取りの説明をする。拍手の仕方や目線の振り方などアタリマエの話。1つだけ驚いたのは、手ぐすね引いて待っていたオーディエンスについて。何と答えに自信のある人しか押してはいけないそうだ。それであの正解率なの?スタッフとしては100%を出して欲しいそうだが果たしてそれでいいのだろうか。オーディエンスが100%分かっている答えが分からない解答者の立場は?

説明が終っても収録が始まる気配はまるでナシ。仕方なくお約束のジャンケンゲームが始まる。この手のゲームは大の苦手で、最後まで残ったためしがないが、5回目あたりにようやくコツが掴めてラスト7人まで行けたが、7人のジャンケンでは埒が開かず、再度スタッフを交えてやったら一発で負けた。どうやら基本戦略は最初から4回以上連続して同じものを出してくるようだ。今回はグーだったが、次回はどうなんだろう。

集合から1時間半。ようやく収録が始まる。まずみのもんたが入場。続いて康夫ちゃんがセリを上がってくる。

拍手なんぞしたくはないが仕方なくする。

応援はなんと菅原文太(!)。しかも、応援席は私のすぐ近く。大スターにここまで近づくなんて生涯初めてである。自分の席はみのもんたの向い側で康夫ちゃんは背中だけ。エルメスのスーツらしいが針で刺したら破裂しそうだ。さすが石原結實先生の断食道場から逃げ帰っただけのことはある。

なにしろあの蘊蓄小説「なんとなくクリスタル」の作者である。トリビアについてはそれなりに詳しいであろう事は誰しもわかる。ところが大人しくクイズに答えていればいいものを、あの人を小バカにした語り口で長野県政について自画自賛の嵐。しかも途中から小布施ワインをみのさんに薦めだす。

出されて飲まないわけがない。

こう言っているが実は席につく前から準備済み(笑)。だから最初ゲストは田崎さんか川島なお美(爆)かと思っていた。

で、またみのさんがこのワインをがぶ飲みするわ、絶賛するわ。カメラが回ってる間だけだろ?と意地悪な予想をしたが、収録が中断している最中もべた褒め。こりゃあマジだわ。

普段のミリオネアはみのさんと解答者のバストショットが中心だが、会場にいると裏側が一望のもとに見渡せる。一番笑えたのは、挑戦者に自信がなさそうな時、みのさんがジャッジするまで引っ張るアレ。なんとあのニラメッコは後ろでスタッフが「伸ばして、伸ばして」と両手でサインを送っているのである。

あと、ゲストとのトークもほとんどがカンペでスタッフがみのさんに指示を出している。と言ってもそこはベテラン、カンペで指示が出てもしばらくは放っておく。全体の流れの中で不自然にならないようなタイミングを見計らって質問する。スタッフが即興で質問を書いているので、時々つまらない質問を出すこともあるが、そういう時みのさんは敢然と無視。さすがである。

もう1つの発見は、テレビで見ていると応援者が1人ぽつねんと待っているように見えるが、終始カメラが1台正面から狙っていて、脇のスタッフとヒソヒソ話をしている。今回、応援者が超大物なだけにスタッフもビビりまくりで、番組をよく理解していない菅原文太の質問にオドオドと答えていた。
菅「(康夫ちゃんを苛めるさまを見ながら)…みのさんは答え知らないの?」
ス「スタッフもみんな知らないんですよ。挑戦者がファイナルアンサーって言ったらみのさんのテーブルに正解が出るんです」
だそうだ。次回は是非みのさんの後ろで観覧したいものである。

50万円の「今シーズン、イチロー選手がプレーするメジャーリーグの球団はどこ?」という問題で康夫ちゃんの手が止まる。こんなの4択じゃなくたって楽勝なんだから、さっさと答えろ!と思ってたらオーディエンス。つまんねー。マリナーズだとは思うのだが、「今シーズン、」という記述に引っかかるとの事。文学者ぶってるねぇ。

対案がないのに疑うあたりはさすがである(苦笑)。

「マリナーズ」に決まってるのでサクサク押す。さて何パーセントかいなと思って画面を見ると…95%(驚)。4%もヤンキースと答えたバカがいた。

セーブ崩し(番組が違う!)なのか、嫌がらせなのか、とりあえず私が見た中で最高の正解率。

この調子では250万くらいでアウトかな…と思ったが、この後がゴキブリのようにしぶとい。750万の時点でライフラインをまだ2つ残している。問題自体は一般向けより若干易しい程度でヤラセではない。ただ250万以降1問毎にのたうち回る。声だけ聴いているとまるで幼児退行した「こぶ平」だ。あんな姿を見た長野県民は康夫ちゃんに投票したことを後悔するのではないか。

そして750万の問題。「最初の元号『大化』から現在の『平成』まで日本の元号は全部でいくつ?」選択肢は147・247・447・847だが常識で考えればAかBのどちらかなのだから50:50を使ってもムダなのにこんな所で使う。

案の定147と247が残る。バカである。

645年(大化元年)~1867年(慶応3年)までの1222年間で143(147-明治・大正・昭和・平成)なら平均して8年ちょっとになる。慶長のように20年も続いた元号の方が稀なこと(明治より前で一番長いのが応永で35年)を考えると答えは247しかない。こんなのは暗算で済む話なのに、みのさんが破いた小切手の裏でひたすら筆算をしている。当然正解に至る。

ついに1000万にチャレンジである。ライフラインはあと1つ。果たして、康夫ちゃんの運命は…。(続く)
by haruhico | 2005-03-22 22:40 | 物欲戦隊ルサンチマン
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