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昭和は遠くなりにけり
仕事中にMy Yahoo!のトピックスを見て久しぶりに飛び上がるほど驚いた。

関西大学名誉教授の谷沢永一さんが死去 産経新聞「正論」の執筆者で保守派の論客
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110309/art11030911460004-n1.htm
産経新聞「正論」の執筆者で保守派の論客として知られる関西大学名誉教授の谷沢永一(たにざわ・えいいち)さんが8日、心不全のため兵庫県伊丹市の病院で亡くなった。81歳だった。葬儀・告別式は近親者で行う。
 昭和4年、大阪市生まれ。関西大学の在学中に、同人誌「えんぴつ」を主宰し、開高健らが参加。昭和43年に関西大学文学部教授、平成3年に教授を退き名誉教授に。
 専門は近代日本文学の書誌学的研究で、書評や社会評論で幅広く活動。既得権益を守ろうとする人物や行動を、痛烈に批判する舌鋒(ぜっぽう)の鋭さに定評があった。読書家として有名で自宅に10万冊以上の蔵書があった。バラエティー番組にも出演し、お茶の間にも親しまれた。
 本紙「正論」では歴史教科書のあり方などについても厳しく批判した。著書に「完本紙つぶて」(サントリー学芸賞)、「こんな日本に誰がした」など。
この1年間でも新刊を出されていたのでまだまだお元気だとばかり思っていた。まだまだ本について、歴史について、保守について御説を伺いたかったがそれも適わない。

谷沢先生と言えば当ブログの1番人気(?)である

漱石の「坊ちゃん」を"読んだ"ことがありますか?
http://haluhico.exblog.jp/1499055/

の中心人物であるが、先日、青空文庫の「坊っちゃん」を電車内で読み返していて、ある重大な誤読に気がついたのも虫が知らせたのであろうか。



谷沢先生が話題にしていたのは「赤シャツ」の服装だが、振り返って、その時の「おれ」の服装はどうであったのか。

世の「坊っちゃん」の映像化を全て見たわけではないが、大抵着物姿である。先日、名著と名高い谷口ジローの「『坊っちゃん』の時代」(双葉社)を立ち読みしたが、そこでも「おれ」は白の着物で暴れ回っていた。

しかし、原典を読み返すとこんな衝撃的な記述があった。
帰って飯でも食おうと門口をはいった。帳場に坐っていたかみさんが、おれの顔を見ると急に飛び出してきてお帰り……と板の間へ頭をつけた。靴を脱いで上がると、お座敷があきましたからと下女が二階へ案内をした。十五畳の表二階で大きな床の間がついている。おれは生れてからまだこんな立派な座敷へはいった事はない。この後いつはいれるか分らないから、洋服を脱いで浴衣一枚になって座敷の真中へ大の字に寝てみた。いい心持ちである。
中学に行って狸や赤シャツに挨拶をしてきた後、山城屋へ戻ってきたシーンである。

つまり、「おれ」と「赤シャツ」の初対面は、世間一般が思っているような(「『坊っちゃん』の時代」もそうなっていたが)「洋装」のインテリである「赤シャツ」vs.封建的な「着物」姿の野蛮人である「おれ」、ではなく、着物の下に赤シャツを着るような田舎者のエセインテリvs.洋服に革靴(この前に「靴は磨いてなかった。」という記述がある)の都会人というのが漱石が書いた内容を正しく理解したことになるのではないか。

このように、文章を一字一句違えずに読む、小説の世相は書かれた当時の歴史的背景を考慮して読む、という楽しみを教えて下さった谷沢先生。もう鬱病に苦しむこともなく、天国で盟友達と鼎談を繰り広げているだろう。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
by haruhico | 2011-03-09 23:29 | 真面目な話 | Trackback | Comments(0)
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